My Story

Yuri

幼い頃、一歳で家族と離れ離れになり、親戚の家で育ちました。
「私はここにいてはいけない」「誰からも愛されない」──そんな感覚が、幼少期の私の土台にありました。
弱い自分を変えたいと願った中学生の頃、香港映画、とくにカンフー映画と出会います。
登場人物の生き方に憧れ、「精神も肉体も強くなりたい」と強く思い、少林寺拳法の道場の門を叩きました。

少林寺拳法の理念には、体と心は一体であることを説く「拳禅一如(けんぜんいんにょ)」、そして「力愛不二(りきあいふに)」──愛なき力は暴力であり、力なき愛は無力、という思想があります。
13歳の私は、この二つを生涯守れる人間になりたいと願いました。
高校では体操競技部に所属し、厳しい練習にも全力で挑みましたが、精神的にはまだ「本当の強さ」を理解できず、“強がり”としての強さばかりを身につけていきました。

社会人になると、広告代理店や映像制作、WEBメディア編集長など多様な職を経験。
「結果を出さなければ価値がない」という思い込みから、休みなく働き続け、仲間に頼れず業務を抱え込み、点滴を打ちながら仕事を続けることもありました。
優秀でいなければならない──その呪縛は私を追い詰め、ある日、通勤電車での激しい目眩と動悸をきっかけに、心身は限界を迎えます。
休職、そして退職。そこから私の探求が始まりました。

心理療法や心の仕組み、星詠み、タロット。
自分を知る学びを深めるほどに、少しずつ緊張がほどけ、日常の選択や行動も変わっていきました。
そしてフラワーエッセンスとの出会いが、長年まとってきた鎧を静かに外してくれました。
かつての私は「何でも自分一人でこなさなければ」と思い込み、先輩の何倍もの仕事を抱えても黙々と続けていましたが、その後は人にも環境にも支えられながら働けるようになり、業務は余裕を持ってこなしながら収入も大きく向上。
自分が変われば、周囲も変わる──その実感を、身をもって体験しました。

十数年の試行錯誤を経て、ようやく「弱さを含めた自分」を丸ごと受け入れられるようになりました。
本当の強さとは、自分の弱さを否定せず、そこに意味や役割を見いだせること。
弱さは、時に私らしさを形づくる支えにもなります。

今の私は、人や環境だけでなく、植物や星、カードといった言葉を持たない存在の力も借りながら、“安心感”と“心強さ”の両方を抱いて日々を歩んでいます。
かつての私のように、一人で抱え込み、「どうせ分かってもらえない」と心を閉ざしてしまう人。
そんな方の隣に立ち、その人らしい歩みを取り戻すお手伝いをしていきたい──今、心からそう思っています。

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