ギリシア神話に登場する『魔女キルケー』
彼女は、薬草学と薬学について膨大な知識を持っていました。

人を動物に変えてしまう力がありましたが、それだけではなく、もっと美しい人間に戻すこともできたそうです。

その神話を読んだとき、この過程には心理的・魂的な〝変容〟が含まれているのではないかと思いました。

動物に変わる＝本音を隠さない姿になる
美しい人間に戻す＝抑えていた輝きが増す

ようするに自分の隠してきた部分やトラウマと向き合うことで、元々持っていた輝きが増していくのではないか？と思ったのです。

そんなキルケーの力に惹かれ、名前をお借りすることにしました。

そしてもう１つは『Nectar / ネクター』
神々が飲む、聖なるお酒のことを指します。

水瓶座の神話に登場するガニュメデは、ネクターを神々へ給仕するために、人間界から天界へと連れてこられたトロイアの王子でした。自分の祖国が栄えるならばと、王子という高貴な立場を捨てて博愛の心で神々への奉仕を選んだのです。

水瓶座と繋がるタロットカード「STAR」は、そのネクターを地上へ注ぎ続けている様子が描かれています。

天から注がれたその雫が、どこかで誰かの心を潤しますように。
【Circe’s Nectar / キルケーの雫】という名前には、そんな“変容”と“愛の雫”の祈りが込められています。